TOUCH-AND-GO COFFEE
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1976年 静岡県生まれ。CEO、ブランドマネージャー、ディレクター、コピーライター、日曜エンジニアと5足のわらじで活動中。一般社団法人ブランドマネージャー認定協会『ブランドマネージャー1級資格』保有者。
TOUCH-AND-GO COFFEE
東京オフィス(営業所)を立ち上げてから約2ヶ月。首都圏の企業さんから声がかかるなど、その影響がすこしずつ現れはじめています。そんなわけで今週は平日の2日間を東京で過ごしていました。
2日目の商談を終えたのは正午前。すぐに掛川に戻っても良かったのですが、「せっかく都内にいるのだから」ということで、帰りの新幹線の時間をすこしばかり遅らせて、デザイナー界隈で話題になっているショップの視察に行くことにしました。デザイン会社の代表として「新しい発見」にも目を向けていかなければなりません。
いくつかのショップを視察しましたが、仕事でお茶屋さんとの絡みが多いスターズデザインとしては、日本文化を美しく発信しているショップは優先してチェックをしています。たとえば無添加調味料の専門店「茅乃舎」さんだったり、 日本の工芸技術にこだわる「中川政七商店」さんだったり、フレーバーティーの「おちゃらか」さんだったり。いずれも熱狂的なファンが多いブランドです。店内にいる人々の表情や服装を眺めながら、なぜ人々がこのようなブランドに熱狂するのか考えながらお店を巡るのは、なんとも楽しいものです。
その次に訪れたのは『TOUCH-AND-GO COFFEE』。
感度の良い人ならすでに知っていると思いますが、ここはサントリーのBOSSブランドが展開するコーヒーショップ。ニューリテールとも呼ばれる「新しい顧客体験」を実現していることで話題です。
僕自身このTOUCH-AND-GO COFFEEの存在はオープン当初から知っていましたが、実際に体験するのは初ということで、わくわくドキドキ・・。
TOUCH-AND-GO COFFEEのオーダーの流れですが、まずは「飲みたいコーヒー」を選んで完成予定時刻を指定するところからはじまります。コーヒーのカスタマイズはLINEでいくつかの質問に答えていくだけ。アッという間に自分好みのコーヒーを注文することができました。
コーヒーが決まったら、クレジットカードかLINE Payで事前決済します。店頭でいちいち財布を取り出す必要はありません。
そして、指定時間になったらいよいよお店のロッカーでコーヒーを受け取ります。もちろんLINEには「コーヒーできたよー」という通知も届くので安心です。店頭の電光掲示板に自分のオーダーが表示されていれば受け取り可能。指定された番号のロッカーをあけると、そこには自分専用のボトルコーヒーが・・!!
まさに新時代のコーヒースタンド。感動体験でした。
しかし、これは間違いなくECのひとつの姿。ECといえば「注文をうけてから商品を配送する」ごく一般的なネットショッピングを想像しがちですが、TOUCH AND GO COFFEEのように事前決済からの店頭受取というスキームも立派なインターネット上の商取引と呼べるでしょう。
EC業界の未来を考えたときに、楽天攻略ノウハウやSEOといった近視眼的なマーケティング施策だけではなく、こういうビジネスを上流から設計できる人間にならなければ事業者を支えることができないだろうと痛感しました。
視察しておいて本当によかった!