モノを売るのではなく、顧客の心を満たそう

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オシャレなデザインでは売れません、なんてことをいう制作会社とかコンサルタントは一定数いるのですが、何度かこのブログでも書いたように、そんなのは技術とセンスに自信がない人たちの戯言であって、僕はECサイトだって「オシャレ」を追求していいと思います。女性向けの消費財メーカーや小売店のEC担当者なら、尚更、オシャレに敏感であるべきだと思います。

しかし実際には、オシャレなECサイトに出会う機会は多くありません。世の女性たちは、誰だってダサいお店よりも、オシャレでイケてるお店の方が好きなのに、なぜでしょう。

その理由を考えると、「なにをもってオシャレであるか」という概念にたどり着きます。

僕らが考える「オシャレなデザイン」とは、そこかしこに「ありふれていないデザイン」であり、いわゆる普通を超えた特異性をもったデザインであることが多いような気がします。たとえば大胆にフルスクリーンで表現されたメインビジュアルだったり、視覚を騙すようなトリッキーな動きだったり、おどろくほどミニマムな構成だったり…。

ところが、このような『特異性をもったデザイン』は、オシャレと引き換えに、万人がもとめる「使い勝手」や「わかりやすさ」を犠牲にします。

ブランディングを理解していない制作会社やコンサルタントは、商品を売るために万人に好かれようと考えるため(=多売思考)、とにかく使いやすく・わかりやすいデザインを推奨し、使いにくく・わかりにくデザインを否定します。

たしかに、使いやすく・わかりやすいデザインは、顧客の不満をよぶものではありません。でも僕は、その「顧客」って一体誰なんだろう?と思うのです。

これは僕の持論ですが、オシャレに敏感な女性層に愛されるECサイトになるためには、彼女達と同じ価値観をもった存在にならなければいけません。

使いにくさ、わかりにくさを受け容れることで、「他のひとが理解できないものを使っている自分は、センスがいい」という自己満足が生まれることがあります。

ECサイト運営に携わっている人々の考え方が「モノを売る」から「顧客の心を満たす」という考え方にシフトすれば、必ずしも使い勝手やわかりやすさだけが強化ポイントでないことに気がつくのではないかと思います。

2019.07.20

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