ブランディングの目的を言葉で説明できますか?
この記事を書いた人
1976年 静岡県生まれ。CEO、ブランドマネージャー、ディレクター、コピーライター、日曜エンジニアと5足のわらじで活動中。一般社団法人ブランドマネージャー認定協会『ブランドマネージャー1級資格』保有者。
逆川沿いのユリがきれいに咲き誇る土曜日。
散歩でもしながらノンビリとした週末を過ごしたいところですが、残念ながらそうはいきません。
来週のブランドマネージャー認定講座(アドバンスコース)後半戦に備えて、今日もコメダ珈琲店に籠ってブランド・ステートメントの見直しに精を出してきました。
今回アドバンスコースを受講するのは八木の1名だけですが、僕もオブザーバーとして参加させていただくことになっています。
僕が作成したブランド・ステートメントも、師匠にレビューして頂けるチャンスがありそうなので、これを機に1年前に作成したステートメントをガシガシと見直しているのです。
ブランド・ステートメントの役割
ここでおさらい。
ブランド・ステートメントというのは『ブランドの設計図』と呼ばれるドキュメントです。
企業がブランディングに取り組む際に、関係者の進むべき道を照らしてくれる。まるで北極星のような存在になります。
その北極星の方向に向かって進む1艘の舟が企業であり、その船頭がブランド・マネージャーといえます。
ECサイトのブランディング
多くのネットショップ担当者は、ブランディングのことを「ロゴやデザインで高級な世界観をだすこと」と勘違いしています。
事実、僕も本格的にブランド戦略論を学ぶまでは「ブランディングってそういうこと」だと思っていました。
それまではレスポンス重視(=テクニック至上主義)なところがあり、「ブランディングなんて、かっこつけるだけの『売れない戦略』。経営を知らないデザイナーの自己満足だ」と考えていました。
しかし、学べば学ぶほど、自分の無知と浅はかさを痛感することになります。経営を知らないのは自分自身でした。
ネットショップ担当者のみなさん、事業主のみなさん。あなたはブランディングの目的を言葉で説明できますか?
マーケティングは「売れる仕組みづくり」とよばれますが、ブランディングは「売れ続ける仕組みづくり」です。
現在の利益と、将来の利益。この両方の視点から事業の成長させようとするブランディングは、
爆発的な成長期がすぎ、淘汰が始まっているEC市場において、今後極めて重要になるでしょう。
コミュニケーションを設計しよう
話を戻せば、「ロゴやデザインで高級な世界観をだすこと」は、消費者にとって憧れのブランドになることで競争から抜け出し、未来にわたって売れ続けることを目的とした演出のひとつです。
マーケティングによって創出した顧客の心のなかに特定のニーズが生まれたとき、自社の製品やサービスを想起してもらうためコミュニケーションの積み重ね。それがブランド戦略です。
デザインに高級感を出すことも、顧客とのコミュニケーションの一種として捉えることができますが、それによって、いままでのファンの心のなかから、あなたの会社の存在が失われるかもしれません。
そのリスクと向き合って決めた方向性であれば何の問題もありませんが、なにも考えずに流行りでデザインしたのであれば大問題です。
「じゃあ、いったいどうすればいいの?」という問いに答えるために必要なものこそ『ブランド・ステートメント』です。
自分たちはどこに向かうべきか。どのようなコミュニケーションをとれば愛されるブランドに成長するか。
目の前のモヤモヤはブランド・ステートメントを作成することで、驚くほどクリアに晴れてきます。
スターズデザインは、ブランディングのプロ集団になる
スターズデザインは僕がブランド・マネージャー1級資格をすでに得ているほか、近日中に八木も1級資格を取得してくれることでしょう(信じています)。残りの2名についても、来期中に2級資格取得に挑む予定です。
クライアントを、エンドユーザーを、もっと喜ばせたいという想いから始まった、スターズデザインのブランディング道。
まずは八木の成長を、乞うご期待ください。