脱・プレーイングマネージャーの話

本日から3連休ということで、楽しい旅行の話を…と言いたいところですが、溜まりに溜まった仕事をなんとかしなければ。ということで、昼からオフィスに籠っていました。

6月末から法人設立の準備やら出張やらでバタバタで、クライアントワークがなかなか進んでいなかったのです。

プレーイングマネージャーになってはいけない
と思いつつも、いかんせん少人数の組織なので、どうしても僕が動かなければいけないケースもあります。いまは踏ん張るしかありません。

目指すはスポークスマン

スポーツの世界でも「選手兼監督」の成功事例が少ないように、ビジネスの世界でも 「プレーイングマネージャー」になってしまうと仕事が中途半端になりがちです。

もっとも、本当に優秀なビジネスマンであれば素晴らしい成果を収めることもあるのでしょうが、残念ながら僕は凡人の類なのでプレーイングマネージャーなどは荷が重すぎます。

僕の役割は、プレーイングマネージャーではなく、社員たちの優秀な仕事ぶりを社外に伝えるスポークスマンでありたいと思っています。希望や理想ではなく、必ずその立場に辿りつかなければいけません。

つらい経験を糧にして

起業する前に勤めていたIT会社での僕は、まさにプレーイングマネージャーそのものでした。

おそらく今よりも遥かにプライドが高かった僕は、なかなか部下を信用することができず、新人に任せればいいような集計作業や資料作成、果てはデザイナーに任せるべきデザイン制作まで、なんでも自分で動いてしまっていたのです。

プレーヤーとしての時間が長くなれば、マネジメントはおろそかになるばかり。部内の雰囲気はギクシャク、人材は育たず、数字の面でも「お荷物チーム」を作ってしまいました。

自分の能力とキャパシティーをわきまえない仕事をするようになった僕は、挙句の果てに会社に通えなくなるほどの心身の不調をきたしてしまったのです。

とてもつらい思い出ですが、この経験を無駄にするわけにはいかないのです。

権限の委譲には、ビジョンへの共感が必要だ

おもにコンサル系の案件で、クライアントが僕を指名するようなケースがあります。とてもありがたいお話ではありますが、今後はなるべくクライアントワークを社員たちに任せていきたいと考えています。

「社員に任せる」と言うのは簡単ですが、実現はなかなか難しいことです。意思決定の判断基準となる「ビジョン」と「ミッション」が社内に浸透していないと会社はバラバラな方向に進んでしまいます。

ビジョンとミッションは「暗記」させるのではなく、共感してもらうことが重要になるでしょう。

2017.07.15

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