お金をかけないブランディング

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お金をかけないブランディング

ある新設法人さんからビジネスツール一式(名刺、封筒、webサイト、看板etc.)のデザインについて相談を受けています。

ビジネスツールといわれてもピンとこない人のために補足すると、ビジネスツールとは名刺・封筒・会社案内のパンフレットやコーポレートサイトなどのことを指します。

会社を設立したばかりのオーナーは希望に満ちあふれ、これらのツールをビシッとかっこよく揃えてスタートダッシュを切ろうとします。

それはそれで理想的なのですが、手元の資金は限られています。なんの実績もない新設法人にジャブジャブ融資してくれる金融機関もありません。あれこれ買い揃えていたら「アッ!」という間に運転資金がショートしてしまいます。

「でも…創業時からブランディングを考えてデザインに投資しておかないと後々苦労するんでしょう?」

そうです。その通りです。

でも、お金をかけないブランディングという選択肢だってあるはず。

たとえばビジネスツールの中にも『生産性の高いツール』と『生産性の低いツール』があり、デザイン投資の比重を前者に絞れば初期の資金繰りが安定します。

生産性が高い代表的なツールといえば、コーポレートサイトと会社案内でしょう。ただし創業期は取扱うサービスや商品が二転三転する時期なので、印刷物への投資よりも情報更新が容易なコーポレートサイトに投資した方が良いでしょう。

一方、生産性が低い代表的なツールは『封筒』だと思います。ホームページや会社案内、パンフレットは営業マンの代わりになりますが、封筒は売上に直結しないツールです。

ただし、使用頻度を考慮すると封筒を作らないわけにもいきません。でもオリジナル封筒の制作費は意外と高い…。

そこで僕らが提案したいのはアナログミックス。デザイン性の高いスタンプを用意しておけば、市販の封筒がオシャレなオリジナル封筒に変身します。

使う分だけスタンプすればいいので創業期のキャッシュアウトを抑えることが可能です。汎用性だって抜群。

ちなみに冒頭の写真は僕が個人事業を立ち上げたときに作ったスタンプ。クライアントからも「かわいいですね!」と好評でした。

2019.10.28

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