再掲記事

レンタルサーバー(TNT-NET)へのWordPress導入で苦戦したポイント

この記事は、2014年1月14日、弊社の前身となるwebデザイン事務所「ローカスルトラテジー」のウェブサイトに掲載されたブログ記事の再掲版です。

WordPress導入は簡単…?

昨今、ホームページ制作の現場では「CMSにWordpressを使ってほしい」というクライアントが非常に増えています。
私たちのようなホームページ制作会社にとって、Wordpressの導入自体はそれほど難易度の高い仕事ではありません。とくに、さくらインターネットのような大手のレンタルサーバーでは、大半においてWordpressの利用がサポートされています。よほどイレギュラーなことをしないかぎりインストールに苦戦することはありません。
しかし、大手以外のレンタルサーバーを利用しているクライアントから「Wordpressでホームページを作ってほしい」と依頼された場合、私たちは慎重に対応しなければいけません。なぜなら「MySQLやPHPは最新バージョンを提供するが、WordpressなどのCMSはサポート外」といった対応をしているところが多いためです。
本日、弊社クライアントからの依頼でTMT-NETというレンタルサーバーにWordpressをインストールしようとしたところ、(1)インストールができない!という問題と(2)日本語が反映されない!という2つの問題にぶつかりました。
この問題を解決するためにとった手順を、備忘録として紹介します。

いつもの手順でインストールできない!

最新版Wordpressのファイルを展開したのち、通常であれば設定ウィザードに進むはずが、今回はPHPが動作せずにindex.phpのソース(下記)がそのまま画面に表示されてしまいました。
<?php
/**
* Front to the WordPress application. This file doesn't do anything, but loads
* wp-blog-header.php which does and tells WordPress to load the theme.
*
* @package WordPress
*/

/**
* Tells WordPress to load the WordPress theme and output it.
*
* @var bool
*/
define('WP_USE_THEMES', true);

/** Loads the WordPress Environment and Template */
require( dirname( __FILE__ ) . '/wp-blog-header.php' );
これをうけてレンタルサーバ会社のHPを確認したところ、このサーバーでは.htaccessファイルを設置し、PHPのバージョンを指定してあげなければPHPが動作しないということが判明しました。そこで下記の一文を記述した.htaccessファイルを作成します。(※PHP5.2.4の場合)
AddHandler x-httpd-php524 .php
.htaccessファイルをhtmlディレクトリの最上位に設置したところ、無事にPHPは動作し、設定ウィザードに進むことができました。

日本語が反映されない!

無事にインストール完了かと思いきや、次はWordpress管理画面で入力した日本語が消えてしまうという現象が起こりました。この問題は下記の手順で解消できました。
(手順1)php.incの設定情報を確認する
TMT-NETのコントロールパネルの「お客様情報>プログラムのパスとサーバの情報」からPHP5.2.4のPHP iniの設定情報を開き、全てコピーして、テキストエディタにペーストします。
(手順2)php.iniファイルを作成する
下記を部分を書き換えて、php.txtというファイルを作成します。
mbstring.internal_encoding = EUC-JP を mbstring.internal_encoding = UTF-8
mbstring.encoding_translation = On を mbstring.encoding_translation = Off
作成したphp.textをWordPressのindex.phpがある階層にアップロードし、php.iniに拡張子を変更します。
(手順3)htaccessファイルを編集する
.htaccessファイルに以下のおまじないを追加します。
suPHP_ConfigPath /usr/home/z○○○○○(サーバーアカウント名)/html

<Files ~ “.ini”>
deny from all
</Files>
これで無事に日本語が入力できるようになりました。
今回は一件落着ですが、WordpressのようなオープンソースのCMSを導入する場合、メジャーなレンタルサーバーを利用したほうが安心です。サポートが充実していることはもちろん、トラブルが生じた場合でも大手のレンタルサーバーであれば利用者が多く、ネット上のフォーラムなどで解決方法が見つかる可能性が大きいからです。
2017.07.31

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