音楽と僕

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三連休のまんなかですが、どこに行くアテもなく、ほとんどの時間を家でまったりと過ごしています。夜になってようやく重い腰をあげ、コメダ珈琲に移動。いまここでブログを書いています。

ちょっとした趣味でもあれば、連休も有意義に過ごすことができそうなものですが、いかんせん無趣味でおなじみの人間です。仕事と家事以外、なにもやることが思い浮かびません。

一応「趣味を持とう」という気持ちはあるのですが、感情よりも理論で動いてしまうタイプなので、とにかく打算的に考えてしまうのが良くありません。

それに加えて自意識過剰な性格もあり、何らかに興味があっても「ビギナーな自分が格好悪い」と思ってしまい、一歩を踏み出すことにブレーキをかけてしまうのです。

打算的で自意識過剰、それに加えて飽き性な性格とくれば、趣味をつくるのも一大事なのです。

音楽にハマりかけた時代

思えば、若い頃はかろうじて「趣味とよべる趣味」がありました。

その1つが『音楽』です。

10代後半から30代前半ぐらいまでは、邦楽ロックを中心にメジャーからインディーズまで満遍なく聞いていました。洋楽は正直あまり詳しくないけど、友人の影響でブリットポップとかギターロックのメジャーどころはCDを買っていました。

初期のサマソニ、初期のCDJなどのフェスも参戦していたぐらいなので、当時は「音楽が趣味」と言えたかもしれません。ハロルド作石先生の漫画「BECK」にも熱狂したクチです。

聴くだけでは飽き足らず、自分でもギターを買って、TAB譜を見ながらジャカジャカ弾いていた時期もありました。壁の薄いアパートのワンルームで、近所迷惑な話ですね(笑)

音楽にハマらなくなった理由

好きなミュージシャン、好きな楽曲は、都会で孤独に生きる僕の心を埋めてくれましたが、いつしか僕は音楽を聴かなくなっていました。ギターも弾かなくなって処分してしまいました。

その理由のひとつに、生活の変化(結婚、家族との暮らし、住環境の変化)があります。

一人暮らしをしているうちは、好きなとき、好きなだけ、好きな音楽に浸って生きていけるのですが、結婚して誰かと時間を共有するようになると、そうもいきません。相手の趣味もあることだし、いつの間にか好きな音楽を流す機会は減っていきました。

東京から離れ、迂用曲折を経て会社を立ち上げ、掛川にマイホームを建てました。自宅と職場の移動にかかる時間は車で5〜10分。音楽を楽しむような距離ではありません。

東京に住んでいる頃は、ファッション感覚でゴツめのヘッドフォンをつけて満員電車に乗ったり、通りを闊歩していたりしましたが、いまやそんなものをつけて出歩く場所もありません(休日のイオンモールにそんなカッコした40代のおじさんがいたらちょっとヤバい)。

最後にCD(音源)を買ったのはいつだったか、そして誰のCDだったかすら思い出せません。買うことはおろか、レンタルする機会もほとんどなくなってしまいました。

たまに、ひとりで車に乗っているときにAmazon Musicで懐かし系のロックを流すことはあります。逆にいえば、僕にとって音楽は「それで十分なもの」になってしまったのです。

このブログを書いていて、なんとも寂しい気持ちになってしまいましたが、もしかしたらそれが「成長」なのかもしれません。20代の僕の孤独を埋めてくれたのは音楽でしたが、42歳の僕はもう孤独ではないのですから。

2019.07.14

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